いよいよ始まった真夏の祭典。
現在のイギリスはどんな経済状況なのか。
来月ロンドンに行くので、少し下調べしてみた。
イギリスの過去数年の失業率。
04年 4.79%
05年 4.8%
06年 5.41%
07年 5.4%
08年 5.56%
09年 7.46%
10年 7.86%
11年 8.01%
12年 8.26%(予想)
ここ数年はずっと上昇している。特にリーマンショック以降の上昇が目立つ。
特に若年層の失業率は日本が7%台なのに比べて、イギリスは20%台と異常に高い。
最低賃金が高水準である事と、社会保障費などの非賃金コストが高い事が
若年層雇用の障壁になっている。
失業率には無就業者である100万人近い『ニート』がカウントされていないため、
実際の危機感はもっと高いはずだ。
イギリスは金融先進国としてのプライドとサッチャリズムによる愛国心から、
ユーロ経済圏とは一定の距離を保ち続けてきた。
しかし、ユーロ経済の低迷は確実にイギリス経済に多大な悪影響を与えている。
主要産業を欠き欧州経済のリーダーとしての地位が欠落した英国は
今回のバークレイズ銀によるLIBOR不正操作問題しかり、
金融先進国あるまじき事態である。
ロンドン五輪の開催費用は約1兆1500億円。
約5兆円の関連経費を計上した北京五輪に比べると
欧州経済危機を鮮明に表していると言える。
北京五輪の時はリーマンショック以前であった事や、
経済の伸びしろが中国とイギリスではまったく違う事などの理由で
具体的な経済効果は各調査機関でバラツキがあるので控えるが、
概ね30%の減少だという。