かつてデフレの勝ち組の象徴のような存在であったマクドナルド。
65円バーガーもまだ記憶に新しい。
ハンバーガーという食文化を日本に築いた創業者、藤田田氏。
常に外食産業の消費トレンドを牽引してきた。
しかし表舞台から去る前の数年間は以前のカリスマ性に欠け、
経営判断は精彩を失い続けていたと言われている。
最後は消費者が安さに慣れてしまい、
マックのハンバーガーに価値を見いだせなくなってしまったのだろう。
2002年には創業以来初の赤字転落となった。
再建にあたったのが「Macからマックへ」の転身で話題になった
元アップルコンピューター米国本社副社長の原田泳幸氏。
何と、8年で売上1500億円増、来客数5億人増、
営業利益・経常利益・純利益すべて上場以来の最高額を更新している。
もはや、「マック=安い」という低価格戦略からは完全に脱却している。
『価値を上げて値段を上げる』 8年間で7回の値上げ。
それでも消費者はついてくる。
期待値を超えた 満足感。
セットメニューの中でも一番高いものが売れている。
牛丼2杯分以上の値段であっても価値あるものは売れるのだ。