リーマンショック後の一年間で米国で破綻した銀行は150行弱、
経営上問題のある銀行は700行を超えた。
破綻銀行に大小はあるけれど、大銀行はサブプライムローンの証券化商品、
中小銀行は商業用不動産を投資先としていた。
今回の欧州危機とリーマンショックの最大の違いは、
リーマンショックの不良債権が不動産であったのに対し、
今回の欧州危機は国債である。
リーマンショックではAIGを米国政府が国有化した様に
金融機関の危機を国が救済したが、国が財政破綻をすれば、
一体どこが救済するのだろう。
近隣諸国を巻き込んでその影響は計り知れない。
ギリシャがデフォルトに陥った場合、
ギリシャ一国でのGDP規模だと影響は限定されるが、
EU全体の経済規模は米国を超える。
リーマンショックを超える金融危機になる可能性があるのだ。