最近特に感じるのは、日本の基幹産業の弱さです。
英国の産業革命以降、農林水産業が中心であった世界各国は、
製造業によって大きな経済成長を遂げました。
工業化は英国で始まり、その後、米・独、戦後の日本、韓国と続き、
今や、中国・インド・タイが追随しています。
英米は日独に製造業の座を奪われた時に、「脱工業化」する事で
更なる発展を遂げました。
製造業におけるコスト高は、通常ポスト工業化社会への移行に伴い、
情報・知識・サービスを重視した第三次産業へ向かいます。
それが、情報産業や金融業です。
現在の日本の状況を考えると、製造業に代わる基幹産業が
全く育っていないように思われます。
特に金融業については、 世界各国の成長戦略にはアジアは欠かせないはずですが、
拠点はもはや東京ではありません。
残念ながら規制による横並び意識の強い現在の日本には
国際競争を勝ち抜くほどの力はないのです。
日本経済が停滞して20年。
脱工業化による更なる経済発展の可能性はあるのか?